長野の奥深きりんごの世界へようこそ！品種別おすすめと、直売所情報も満載

長野県産りんごの魅力の一つが「甘さ」です。
全国出荷量一位を誇る青森県産のりんごとの違いがこの点です。
そう、長野県産りんごはその甘さが最大の特徴であり魅力となっています。
では青森県産りんごとは異なるこの「甘さ」はどのようにして得られるのでしょうか？
奥深き長野県産りんごの世界を紐解いていきましょう。

長野県がりんごの名産地である理由

長野県がりんごの名産地である理由は長野県独自の地形・気候が関係しています。
長野県は他府県とは異なり標高が高いことにより、朝晩の気温差が大きく、日照時間が長いことが特徴です。
この気温差の大きさと日照時間が長いことによりりんご達は充分に蜜を蓄えることができます。
又、夜間気温が下がることでりんごは無駄な呼吸をしない為、甘さが凝縮されます。
こうした長野県ならではの地形・気候がりんごにとっては非常によく「甘さ」を生むのです。

又、りんごの栽培地域としては南側の地域に位置している為、東北地域より早く収穫できます。
その為、より早く「甘い」りんごを全国の皆様に味わっていただくことができるのです。

甘さ＋多様な品種

①　秋映

「千秋」と「つがる」を交配させた品種。
通常のりんごの赤とは異なり黒みを帯びた深みのある赤色が特徴的です。
酸味が甘味よりやや強く、芳醇な香りが特徴でもあります。
果肉が固めの為、歯ごたえがあります。
出荷時期は9月下旬～

②　シナノスイート

「ふじ」と「つがる」の交配品種。
その名にスイートと入っているように生産されている品種の中でも「甘い」のが特徴です。
果汁がたっぷりと入っていて老若男女に親しまれています。
酸味が少なめなのでお子さんにもおススメです。
出荷時期は10月上旬～

③　シナノゴールド

「ゴールデンデリシャス」と「千秋」の交配品種。
シナノゴールドの特徴はなんといっても他の品種とは異なり見た目が黄色ということ。
まさにりんごの中のゴールデン。シナノゴールドの名がふさわしい品種です。
酸味と甘みのバランスが非常によく程よい硬さが良い触感を生みます。
その見た目から贈答などにもおススメです。
出荷時期は10月中旬～

その他の品種も一気にご紹介

先にご紹介した「りんご三兄弟」は長野県で生産されている品種の中でも特に人気の高い品種をご紹介しました。
しかしながら長野県内はその他にも様々な品種を生産しております。
そしてその中には他県ではあまり流通していないという品種ももちろんあります。
そんなメジャーからマイナー品種まで旬の時期ごとにご紹介します。

8月出荷品種

つがる・サンつがる

「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」を両親に持つのがつがる・サンつがる
つがるという名の通り生まれはりんご王国青森県です。
しかしながら長野県では早くから生育に導入され、産地化がされました。
りんごの出荷時期の中でもいち早く出荷が始まり、全国生産量の約1/３を占めています。

Ｑ．つがるとサンつがるって何が違うの？

さて、ここまででつがるとサンつがるって同じ？何が違うのとお考えの方もいらっしゃるかと思います。
実はこの違いを知っていると知らないのでは大違い
自身の好みに合ったりんごを選択できるようにしっかりと押さえておきましょう！

その違いは生育の方法にあります。
サンつがるのサンは太陽の事、通常のりんごは袋をかけて生育を行います。
津軽はこの一般的な方法にて生育が行われます。
しかしながらサン津軽はこの袋をかけずに充分に太陽の光を浴させ生育を行います。
その為、甘味と果汁が一段と増した品種となっています。

県内出荷時期→8月下旬

シナノリップ

「千秋」と「シナノレッド」の交配品種。
果汁がみずみずしく甘味と酸味のバランスがとれた夏りんごです。
長野県内オリジナルの品種ということもあり、収穫量、出荷量は非常に少ない希少な品種となっています。
一般的品種と異なり蜜が入らないのも特徴です。
こうした珍しい品種は農園さんや直売所を探すのがおススメです。

県内出荷時期→8月上旬～下旬

夏あかり

「さんさ」と「陽光」を交配し、育成された早生品種です。
甘酸のバランスが良く、200ｇとやや小ぶりなので食べやすく、シャキシャキとした食感を楽しめます。又、甘酸のバランスが取れているので夏の疲れを吹き飛ばすにはピッタリのりんごです。

9月出荷品種

秋映

先にご紹介しましたが、県内メジャー3品種の中の長男である秋映。
「千秋」と「つがる」の交配品種です。
甘味・酸味共にバランスがとれ、やや暗めの暗めの赤に色づきます。
りんご三兄弟の中で最も早く出荷される品種でもあり、バランスが取れているので迷ったらこれ！

県内出荷時期→9月下旬

シナノドルチェ

シナノゴールドと交配の組み合わせが同じでありながらシナノゴールドよりも早く出荷可能な品種です。
収穫自体が9月半ばとなっている為、市場に出回るのは9月下旬頃から10月上旬。
シナノゴールド同様、酸味・甘味をバランスよくとれた品種となっています。
ドルチェとはイタリア語でデザートという意味。
デザート感覚で手軽にお召し上がりいただけます。

県内出荷時期→9月中下旬から

紅玉

真っ赤な見た目でやや小ぶりなのが特徴的な「紅玉」
甘味もありますがやや酸味が強めの味わいとなっており、香り高いのが特徴の品種です。
甘味より酸味がお好みの方には非常におススメな品種です。
又、焼いてもしっかり香り立つのでアップルパイなどの焼き菓子でいただくのが良いでしょう。

県内出荷時期→9月下旬から10月

シナノピッコロ

長野県果樹試験場が「ゴールデンデリシャス」と「あかね」を交配実験を経て得られた実生を平成18年に品種登録が行われました。
他の品種よ比較して実が小さいのが特徴です。（150ｇ～200ｇ）。
果肉の硬さは中程度であり、果肉のきめは緻密であり、果汁の量が多い品種です。
酸味と甘味のバランスが良いです。
小さいのでワイルドに丸かじりに適しています。

県内出荷時期→9月中下旬

アルプス乙女

シナノプッチ

長野県のりんごシリーズであるシナノシリーズの一つ。
「つがる」と「さんさ」を交配した品種。
重さが150ｇ～200ｇと小ぶりであることに加えて皮が薄い為、そのまま食べることができます。
酸味が穏やかで甘味を感じやすいので子どものおやつにも最適。
ちなみにこのプッチとはフランス語で「小さい」を意味しています。

10月出荷品種

シナノスイート

長野を代表する「りんご三兄弟」の次男・シナノスイート。
「ふじ」と「つがる」の交配種であり、名の通り甘味が特徴的な品種です。
実は350ｇと大きいため、果汁も多いのでみずみずしく味わうことができます。

シナノゴールド

長野「りんご三兄弟」の三男、シナノゴールド。
ゴールドの何ふさわしい明るい黄色の見た目が特徴的です。
甘味と酸味のバランス・果汁が多いので食べやすいです。
長期保存にも適した品種となっているのでお土産としてもおすすめです。
ヨーロッパデビューするとの情報も！長野から世界へ！

王林

名前に「王」と入っているように「りんごの中の王様」を意味する品種です。
酸味の強いイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、甘味が非常に強く、香りが芳醇でサクッとした食感が特徴的な品種です。
表面に果点があり、この果点が熟すにつれて目立つようになるので熟しすぎないように食べましょう。

ふじ・サンふじ

「国光」と「デリシャス」の交配品種であり、日本のりんごを代表する品種です。
果実は300ｇとやや大きめで果汁が多く甘味が強い味わいやすいのが特徴です。
蜜も入りやすいので甘さをしっかりと味わうことができます。

ふじ・サンふじの違いは先につがるとの違いと一緒です。
袋をかぶせずに日光を充分に浴び育てたものが「サンふじ」となります。
甘味をより味わいたい方は「サンふじ」がおススメです！

ぐんま名月

群馬生まれの「あかぎ」と「ふじ」の交配品種。
見た目は黄色が特徴的ですが、太陽に当たった部分はやや赤色に色づきます。
その味は果汁がたっぷりで甘みが強く、蜜入りが良いのが特徴です。

11月出荷品種

あいかの香り

長野県長野市で生まれた品種。
「ふじ」の自然交雑種。
酸味より甘味が強く、果肉全体に蜜が入りサクサクとした食感で甘みを堪能することができます。

スリムレッド

縦長のフォルムが特徴的な晩生品種。
早いところでは10月下旬から収穫が始まります。
「ふじ」と「あかぎ」の交配品種。
甘味と酸味のバランスがとれた品種となっています。

長野県　りんご　早見表

長野県名産のりんごの種類は数多くあり、どれがどんな特徴があるのか分からない…
そんな方へ
こちらの表をご覧ください。
品名から特徴、糖度、アレンジ料理は何がいいのかまとめました。

長野県産りんご品種一覧

• 最新の品種情報や収穫時期などは、各農園や販売店にご確認ください。

長野県で生産が行われている品種の特徴と時期についてご紹介しましたが、品種を理解しても頭を悩ませるのがお土産選びとしてのりんごの「選別」。
そこで今回、connect Naganoが独断と偏見で相手別におススメの品種をご紹介したいと思います。

1．　送る相手別おススメ品種

上司向け

職場、とりわけ上司に送る場合はやはり高級感があり上品な品種がおススメです。